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         公開日:2023年1月10日
         更新日:2024年7月01日

      こんにちは。品質管理担当、新人のマイヤンです。(※スタッフの名前は、ニックネームで記載しています。)
      歯ブラシ担当サクと一緒に、歯ブラシの毛の抜けにくさ「毛止め強度」を調べました。

      はじめに、歯ブラシの毛はどうやって植えられているか?

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      歯ブラシのヘッドには小さな穴が並んでいます。そこに、束になった歯ブラシの毛を折り曲げて差し込み、金属片で留められています。

      毛止め強度を測ってみました

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      (上写真)実験後の歯ブラシの様子がこちら。無惨な姿で、ちょっとかわいそう・・・

      この穴に植えられている毛を、1穴分まるごと引っ張って試験を行います。

      今回は、P.D.R.の人気商品
      シーセレクション・レギュラー(ラウンド毛)フラットタイプ
      アルカ・レギュラー(ラウンド毛)フラットタイプ
      の2つを測定しました。

      実験では、「引張試験機」という機械に歯ブラシをセットして、1穴分を20mm/minの速度で引っ張り、最大引張力を測定しました。JIS規格では最大引張力が8N以上が必要なのですが、どちらの歯ブラシも余裕でクリアしていました!
       

      強度はどうやって決まる?

      画像

      新人マイヤンの疑問
      実際に、毛止め強度を測ってみると、自分の予想と結果が違っていました。
      ①シーセレクションのヘッドと比べると、②アルカのヘッドは薄く、毛を植えるための穴も浅いです。
      そのため、私はアルカの方が弱いと思っていたのに、シーセレクションと同じくらいの強さがありました。
      なぜ、このような結果になったのか不思議だったので、歯ブラシ担当サクに聞いてみました。

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      歯ブラシ担当サクより
      穴の直径や深さ、毛の量など様々な要素で強度が決まります
      マイヤンの疑問に答えると、②アルカは①シーセレクションに比べて穴の直径を小さくして、タフト(歯ブラシの毛束)の量を少なくすることで、薄いヘッドでも(つまり穴が浅くても)強度を確保しています。
      ②アルカはタフトの量が少ないので、軽やかな磨き心地です。じっくりゆっくり磨きたい方におすすめの歯ブラシです。

      でも軽やかすぎて物足りないという声も多かったので、アルカの改良版として発売したのがペルラです。
      しっかりとした磨き心地を実現させるために、ヘッドの厚さはアルカより0.2mmだけ厚くし、穴を大きくして、タフトの量を増やしました。
      シーセレクションより0.5mmも薄く、十分な強度で、コンパクトヘッドかつ高密度植毛を実現したのです!

      ★

      歯ブラシの毛止め強度をきっかけにして、歯ブラシが、ヘッドの厚み、穴の大きさ、タフトの量、毛止め強度、磨き心地など、色々な要素を考えて作られているとわかりました!
      歯ブラシって奥が深くて面白いですね!
      (品質管理担当/新人マイヤン)