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         公開日:2022年11月18日
         更新日:2024年7月01日

      カケンテストセンターにお邪魔しました

      こんにちは。品質管理担当、新人のマイヤンです。(※スタッフの名前は、ニックネームで記載しています。)
      2021年にマスクのJIS規格が制定されました。その試験を行っているカケンテストセンター(東京事業所 バイオラボ)の試験室を見学させていただきました。
      今回は、JIS規格試験の一部でもあるPFE・BFE・VFE試験人工血液バリア性試験をご紹介します。

      カケンテストセンターとは?

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      繊維製品(糸、生地、最終製品など)、ゴムやプラスチックなどの樹脂類、その他産業資材など幅広い分野に渡って試験・検査を行っている日本を代表する第三者テスト機関です。

      PFE・BFE・VFE試験

      それぞれ使用する検体と試験方法が異なります。

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      PFE(微粒子ろ過率)
      花粉や粉塵などから防御する想定なので、外側から内側に向けてどれだけキャッチできるかを試験します。

      ・試験粒子:微粒子(約0.1μm)
      ・試験方法:図参照

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      BFE(バクテリア(細菌)ろ過率)・VFE(ウィルスろ過率)
      BFEとVFEは、自分が病原菌を持っていて、他人に移さないことを想定しているので、マスクの内側から外側へ懸濁液(けんだくえき)を通します。

      ・試験粒子:
      BFEは、黄色ブドウ球菌を含む約3μmの懸濁液
      VFEは、バクテリオファージ(※1)を含む約3μmの懸濁液
      (※1:細菌に感染し、細菌の細胞中で増殖するウイルス。)
      ・試験方法:図参照

      人工血液バリア性試験

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      JIS規格の「医療用マスク」の規格を取得するために必要な試験です。
      疑似血液を30cmの距離から、外側から噴射し、10秒後マスクの内側に染み出ていないかを確認します。点のようなシミでも出たら不合格です。
      圧力の設定は患者の血圧を想定して変えて検査します。例えば、医療用クラス1の10kpaは約80mmHg、医療用クラス3の21.3kpaは160mmHgの血圧を想定しています。出血した時に防御できるかを見ています。

      試験方法:図参照

      ★

      「いちばん粒子が小さいPFE(約0.1μm)の試験が合格なら、BFEとVFE(約3μm)は当然合格だろうに、どうして3つの試験が必要なんだろう?」と、最初は思っていました。
      PFEは微粒子で検査するし、BFEとVFEは懸濁液で検査するし、試験方法が違うんだということがわかりました、それに、上の記事には載っていませんが、PFEは静電気でバリア、BFEとVFEは不織布の目の細かさでバリアするそうです。対象物によってマスクが防御する仕組みそのものも違うというお話も聞かせていただきましたので、どの検査も必要なのだとわかりました。
      (品質管理担当/新人マイヤン)