特長１　着脱が容易

磁力を使って維持力を発揮するため、装着時の方向の自由度が高く、磁石構造体とキーパを接触させるのみで装着できます。機械的に嵌めこむ力は必要ありません。また、磁石の特性上、横にずらすと取り外しやすくなります。

今後さらなる増加が見込まれる要介護高齢者の義歯管理を考慮すると、安定した維持力、容易な装着と撤去という点で高い有効性がある*1とされています。

*1:令和3年8月　日本歯科医学会「磁性アタッチメントを支台装置とする有床義歯の診療に対する基本的な考え方」より引用

特長２　清掃が容易

金属製のバネなどの留め具を必要とせず、凹凸部がないシンプルな構造になっているため、清掃が容易にできます。

特長３　支台歯の歯冠歯根比の改善

支台歯の喪失に大きな影響を及ぼす因子として、支台歯の臨床的歯冠歯根比が挙げられています。歯冠歯根比が悪くなってしまった歯でも支台歯として有効に使用でき、歯冠歯根比を改善することができます。

特長４　審美性

義歯内側の磁石構造体で義歯を吸着しているため、クラスプのみを用いた義歯と比較して金属の露出が少ない特長があります。そのため、審美性に優れた義歯を設計しやすくなります。

特長５　支台歯への負荷低減

側方にずれやすい性質があるため、有害な側方力や回転力が発生しにくいとされています。支台歯にとって有害な側方力に対しては、強力に維持力を発揮しないので、支台歯を側方力から守る働きがあるとされています。

技術１　閉磁路構造

磁石を有効に利用するためには、磁力を効果的に、かつスムーズに流れる磁気回路が不可欠です。マグフィットは、効率が良く、外部に磁気を漏らしづらい閉磁路構造を用い、吸引力を高めました。

技術２　トレーサビリティー

品質保証の一環として、トレーサビリティーを重視し、すべての製品にロット番号をレーザ印字しています。マグフィットホットライン（フリーコール）を開設し、歯科医の先生方への確実で迅速な品質サービスの提供に努めています。

技術３　磁性アタッチメント用　独自ステンレス鋼を採用

トヨタグループの素材メーカとして、冶金技術を応用し、磁性アタッチメント用の耐食性に優れた軟磁性ステンレスAUM20（特許No.JP2627026）を独自開発しました。AUM20は金属アレルゲンとなりうるニッケルを含まない材料です。マイクロレーザー溶接技術にて、ステンレス内に磁石を封入することで、臨床に耐えうる構造を実現しました。

技術４　義歯からの脱落防止機構

ウィング等を設け、義歯からの脱落防止のアンカー効果を狙った構造になっています。また、オーバルウィングは楕円形状とし、義歯内での回転防止を図っています。義歯から磁石構造体が脱落しにくいため、安心してお使いいただくことができます。なお、ダイレクトボンディング法（KB法）に対応した保険適用製品マグフィットMは、オーバルウィングと維持溝を併用して脱落防止を図っています。