こんにちは。歯ブラシ担当のサクです。
今回はグローブ担当のシミちゃんから聞いた「グローブの話」をご紹介します。
一般的にグローブは厚いよりも薄いほうが伸ばしやすいのですが、一概に「薄いほど伸びる」とは限らないのがグローブの面白いところです。素材は同じで、厚みが同じくらいのグローブを、同じくらいの力で引っ張ってみましょう。
「ノビッコ」と
「ボルク」を比べてみました。
「ボルク」もよく伸びますが、
「ノビッコ」は更に伸びます。ほぼ同じ厚みなのに、どうして伸びに差が出るのでしょうか。理由の一つは加硫促進剤です。
グローブの原料はドロドロの液体です。それを固めると、私達がいつも目にするゴムの状態になります。この固める工程を加硫と呼び、固まる時間を短くするための添加剤が加硫促進剤です。大半のグローブには加硫促進剤が入っています。この加硫促進剤には、ラテックスグローブが持つラテックスアレルギーのリスクに比べればわずかですが、アレルギーリスクがあります。そのため、加硫促進剤が少ない(または不使用の)グローブは、肌により優しくなります。
肌への刺激を軽減するために加硫促進剤を減らして作ったグローブが、「ノビッコ」です。製造は難しくなりましたが頑張りました。また、加硫促進剤を減らしたら、肌に優しいだけでなく、
柔らかくて、よく伸びるようになりました。更に、加硫促進剤が少ないグローブは、汗で変色しにくいメリットもあります。
では、加硫促進剤が入ったグローブは駄目なのか。いえいえ、そんなことはありません。
加硫促進剤を入れるとゴムは強くなります。加硫促進剤を使っている
「ボルク」は丈夫で破れにくいのです。
肌に優しく、よく伸びる
「ノビッコ」。丈夫さと伸びやすさをバランスよく兼ね備える
「ボルク」。
それぞれの長所があるグローブを、ぜひお試しください。