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TOP > 新人マイヤンの工場見学レポート クラレノリタケデンタル 石こう編

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    P.D.R. DESK

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    (24時間/年中無休)





















    2023年11月16日公開

    石こう工場見学

    こんにちは。新人のマイヤンです。
    P.D.R.の石こうを製造しているクラレノリタケデンタルの石こう工場の見学にはじめて行ってきました。

    ※イラストはイメージです。

    原料を粉にする

    石こうの原料は自然界に存在しています。大昔の生き物たちの骨が年月を経て堆積され石となったもので、「天然石こう」と呼ばれています。
    一方で、化学合成された石こう(化学石こう)も存在しており、P.D.R.の石こうにはどちらの石こうも使用されています。
    天然石こう…安価 化学石こう…品質が安定している
    高品質な化学石こうは不純物が少なく、色も綺麗ですが高価なものが多いです。
    クラレノリタケデンタルでは品質と価格のバランスを取るために、天然石こうと化学石こうや化学原料を混ぜて作っています。クラレノリタケデンタルのすごいところは天然石こうの品質を追求するため、高品質の天然石こうが採れる選りすぐりの産地を海外で探し、そこで採掘→粉砕→焼成まで行い、天然石こうとしては高品質でかつ、コストを抑えて製造しているところです。

    P.D.R.オリジナルの石こう「セーフティシリーズ」は、クラレノリタケデンタルで扱っている原料の中で海外でも高く評価されている最高品質のものを使用しています。

    輸送期間に熟成させる

    天然石こうは海外からコンテナ船で、フレコンバック(大きな麻袋のようなもの)に詰めて輸送されます。海上輸送は大量の物資を安価で運べますが、石こうの天敵である湿気に長時間さらされることになり、石こうが硬化不良を起こす要因になりかねません。

    そうならないために、輸送前に採掘地で無水石こうになるまで焼成します。そうすることで輸送中に無水石こうが半水石こうになり、日本に着いたら「カチコチに固まってしまった!(半水石こうが二水石こうになる)」ということを防げるのです。

    無水石こう?半水石こう?という方のために少し説明すると、石こうは最初は①二水石こう(CaSO4・2H2O)という状態です。わかりやすく言うと、掘り出したばかりの石です。科学的に安定した状態なので、水を垂らしても何も起こりません。皆様の使う石こうの状態(水を入れると固まる状態)にするために、無理やり化学的に不安定な状態にします。これが②半水石こう(CaSO4・1/2H2O)です。大体150度くらいの温度で焼くと水分が飛び、半水石こうになります。半水石こうを更に焼いて水分をもっと飛ばした状態が無水石こうです。無水石こうには、③可溶性無水石こう④不溶性無水石こうの2種類があり、違いは半水石こうに戻れるかどうかです。半水石こうをもうちょっと焼くと可溶性無水石こうになり、これは半水石こうに戻れます。半水石こうを焼きすぎると不溶性無水石こうとなり、これは半水石こうには戻りません。なので、採掘の現地から輸送するときには可溶性無水石こうで輸送します。

    日本に着く頃には湿気を吸って半水石こうに戻る(熟成)のですが、全てが半水石こうになるのではなく、実はまだ少し可溶性無水石こうが残っている場合もあるので、倉庫で更に熟成させ全体を均一に半水石こうにします。時期によって熟成期間は異なりますが、ここはクラレノリタケデンタルのベテラン技術者たちが完璧にコントロールしてくれています。

    ブレンドする

    超硬石こうや普通石こうといった商品ごとに、使用される原料の種類や調合の割合は異なっています。この割合が少し変わるだけで、硬化時間や膨張率などの使い勝手が大きく変わってしまうので、クラレノリタケデンタルでは数十年の経験があるベテランスタッフが知恵と経験を使って「いつもの石こうになるよう」割合を確認しています。ブレンドの工程は最終製品の品質に大きく関わる石こう作りの“肝”なので、海上輸送後の国内で行います。ブレンドは高さ2メートル以上もある最大2トンもの原料を入れることができる大きなミキサーで行います。

    4検品

    一定量作った際に、決まった数量を検品します。工場の方が撹拌機を使用して実際に練和をして、硬化時間、流動性、膨張率等を確認します。

    5梱包

    袋に機械で石こうを入れて封をします。封がされた袋を工場の方がダンボールに詰めるのですが、ただ入れるわけではありません。袋を少し押して、粉が出てこないかを確認します。作業台は粉が見えやすいように黒色になっていて、微量の粉漏れも気付けるように工夫されています。見学中、粉が出ているものを除いている場面がありましたが、私はほとんど飛び出た粉に気が付きませんでした。そのくらい微量でもNGとなります。


     

    品質にこだわったクラレノリタケデンタルのP.D.R.オリジナル石こうを使っていただければ、面荒れや気泡のリスクが減り、良い補綴物が出来て作り直しのリスクも減ると思います。
    最高品質のセーフティシリーズはもちろん、ピースシリーズ・マイルドシリーズも良い商品なので、ぜひ一度お試しください。


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